大垣市は、新庁舎建設工事を建築、電気、衛生、空調に分けて一般競争入札で公告する。12月の議会承認を経て着工する運びで、いずれも9月末までに公告する。
新庁舎の面積は現庁舎の1・7倍で、現本庁舎北側(丸の内2ノ29他)に建設する。
規模は鉄骨造(免震構造)地上8階塔屋1階建て延べ約2万0806平方b。骨組みはラーメン構造で、基礎は杭基礎。液状化対策としてサンドコンパクションパイル工法を用いる。
電気設備は、本線と予備線の2回線で受電。自家発電設備は750`㌾㌂相当のガスタービン式。太陽光発電は10`hの計画。照明設備は全てLED。映像音響設備は議場や委員会室、防災会議室などに整備する。
空調設備は、熱源が井水熱利用方式、個別方式。1、2階の執務室の一部と議場が床吹き出し方式、1階ロビーなどが放射冷暖房方式、その他が空冷ヒートポンプパッケージエアコン方式など。
衛生設備は、給水が1階と2階を上水道直圧方式、受水槽と給水ポンプと高置水槽とする。給水槽の容量は飲用が18立方b、雑用が30立方b。排水は汚水が合流流方式と地下ピット内緊急用汚水槽170立方bなど。
フロアは1階が総合案内や多目的スペース、福祉部を中心とした執務ゾーンなど。2階が納税関連の総務部や消費生活相談コーナーなど。3階が水道部、総務部など、4階が市長室、企画部、防災会議室など。5階が建設部と都市計画部、6階が経済部と教育委員会、7階と8階に議場、大会議室などを配置する。
工期は建築が3年1カ月、電気、空調、衛生がいずれも1年10カ月。
設計は山下設計中部支社(名古屋市中区)と車戸建築事務所(大垣市)の設計共同企業体が担当した。
「本庁舎建設後は既存庁舎と駐車場整備へ」
新庁舎建設後は、既存の本庁舎を解体し、跡地を駐車場として整備する。
解体予定の現庁舎の施設規模は本庁舎が鉄筋コンクリート(RC)造4階建て延べ1万0736平方b。北庁舎南館がRC造4階建て延べ962平方b。北庁舎北館がRC造2階建て延べ394平方b。東庁舎がRC造3階建て延べ1471平方b。
解体後は駐車場としてアスファルト舗装を施す。駐車台数は約100台。
事業全体の完了は20年度を予定している。
提供:
建通新聞社(2017/0711)