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日刊建設タイムズ社
2017/07/11

【千葉】国道51号成田拡幅を継続/関東地方整備局評価監視委/寺台〜東金山間に着工/用地取得率は96%に

 10日に開催された「2017年度第1回関東地方整備局事業評価監視委員会」で、国道51号成田拡幅についての審議が行われ、事業の継続を妥当とした。残事業区間のうち、13年度に着工した起点側の成田市飯仲で工事を進めるとともに、本年度は終点側の成田市寺台〜東金山間1・0qに着工する。今後、残事業区間1・2qについて用地交渉や関係機関との協議を進め、改良工事などを実施していく予定。
 同区間の用地取得率は本年3月末時点で面積ベースで約96%。用地は交渉が難航し、費用便益費算定上の設定では15年度完了予定から18年度まで延長する見込み。
 同事業の事業区間は成田市飯仲から東金山までの約5・8q(幅員26・0m)。1970年度に事業化。71年度に用地取得に着手し、着工。01年度までに成田市並木〜寺台間4・6qが開通。現在までに4・6qで4車線供用しており、残る1・2q区間で引き続き事業を実施。
 13年度に起点側の0・2qに着工、本年度は終点側の寺台〜東金山間1・0qについて、地元や関係自治体と設計等の協議や用地交渉を進め。用地取得や工事を進めていく。
 同事業の総事業費は約240億円で、事業進捗率は86%。用地取得率は14年度の評価時の92%から96%まで上昇した。
 費用便益比は総費用732億円に対し総便益1069億円で、費用便益比1・5となり、費用対効果が認められた。また、残事業に対する費用便益比も総費用30億円に対し総便益82億円で、費用便益比2・7となり、費用対効果が認められた。
 同事業は、成田空港周辺地域の物流の円滑化、地域経済の活性化などを目的に事業を実施。現在事業中の北千葉道路の進展に伴い、当該道路への利用交通の流入が見込まれることから、成田市内の交通の円滑化に向けて、引き続きコスト縮減を行いながら、事業の早期完成を目指す。
 同区間は東関東自動車道と並行しており、成田市の中心市街地を横断。沿道には、住宅地や商業施設、駅、市役所等の公共施設が多く立地している。同事業により、交通渋滞の緩和が見込まれ、安全で快適な生活環境の確保が期待される。k_times_comをフォローしましょう
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