近畿地方整備局が整備を進める中部縦貫自動車道の永平寺大野道路で8日、永平寺IC・上志比IC間の開通式典が、国や県、地元自治体、住民、施工業者ら約300人が参加する中、開催された。同区間の開通をもって、永平寺大野道路は全線開通となり、参加者は待望の完成を盛大に祝った。
式典ではまず、大野泰正国土交通大臣政務官が「沿岸部と、中山間である大野がつながることで、大きな力となる。この地域がこれから大きな発展を遂げる力となることは、間違いない」と述べた。続いて、西川一誠福井県知事が「今回の開通により、県内の主な地域がすべて高速道路でつながることとなる。永平寺・奥越エリアの魅力を全国に発信し、県内外から多くの人や物、情報を呼び込むことで、産業・観光のさらなる発展が期待される」と話し、その後河合永充永平寺町長があいさつした。
また山崎正昭参議院議員、山本拓衆議院議員、助田重義衆議院議員、滝波宏文参議院議員がそれぞれ祝辞を述べた。
地元の岡田高大大野市長、山岸正裕勝山市長はそれぞれ喜びの声を伝えた。
式典後は来賓によるテープカットや渡り初めが行われた。
中部縦貫自動車道は、長野県松本市を起点に福井市に至る高規格幹線道路。うち永平寺大野道路は大野市中津川と福井市玄正島町を結ぶ約26・4キロ。今回、暫定2車線で開通したのは、永平寺町高橋〜牧福島の約5・3キロとなっている。