流山市教育委員会教育総務課施設整備室は、新設小学校建設設計業務委託の簡易公募型プロポーザル手続きを開始した。つくばエクスプレス流山おおたかの森駅周辺の開発に伴う小山小学校、おおたかの森小学校の児童数急増に対応するため、47学級程度で新設小学校を建設する。これに伴い基本計画、基本・実施設計、積算業務、造成設計、測量業務を一括して委託する。履行期間は契約日(9月下旬を予定)の翌日から2019年9月30日まで。委託額は2億1748万円以内(消費税を除く)とする。
今月14日から20日まで参加表明書を受け付け、同27日に入札審査会を行い、同31日に書類審査の結果を通知する。その後、提案書に対する質問・回答を経て、8月17日から9月6日まで提案書を受け付け、9月13日のプレゼンテーション及びヒアリングを経て、同15日に選定結果を公表・通知する予定。
書類審査(参加表明書)については、有資格者及び協力者の配置が10点、過去10年以内の同種・類似業務実績の内容(同種業務は過去10年以内に延べ6000u以上の小学校の基本・実施設計、類似業務は過去10年以内に延べ5000u以上の学校の基本・実施設計)、主任技術者の実績及びCPD単位取得状況、業務実施体制が各30点の合計100点で採点。
また、提案書等については、提案書80点(業務のフロー及びスケジュール、土地利用及び配置計画、環境対策に対する考え方、コスト意識に対する考え方、施設転用に対する考え方、業務に対する提案が各10点、見積書の内容と金額が20点)、プレゼンテーション及びヒアリング20点(分かりやすく実現可能な提案、担当者の熱意・能力各10点)の合計100点で採点。
応募資格要件は、業務を実行する能力を有する単独企業または複数の企業によるグループとし、グループの場合は代表企業を決め、それぞれの役割分担を明らかにする。応募者のうち主たる業務及び市との総合調整を行う者(主任技術者)は、一級建築士の資格を有し、取得後10年以上の実務経験があること。応募者の代表企業及び主任技術者は、過去5年以内に学校での建築工事に関する設計業務の実績があり、経営等の状況が良好であること等。
計画地は、小山小学校、おおたかの森小中学校、西初石小学校のほぼ中間地点にあたる大畔地先の市街化調整区域(建ぺい率60%、容積率200%)。敷地面積約2万uを想定して、用地交渉中。また、学級数は47学級程度とし、校舎棟、屋内運動場、プール、給食調理場及び学童クラブを整備する計画。
基本計画の提出期限は18年2月28日までで、同市の「学校施設の目指すべき姿」に伴う整備方針、施設計画及び事業計画案を複数作成し比較検討を行うとともに、複数案を基にしたワークショップの開催及び資料作成、市長及び議会に対する説明資料の作成、各計画に対するVE提案を行う。
その後、基本設計は18年8月31日、造成設計は同10月31日、工事費概算書は同12月20日(ただし、積算の目標値となる概算工事費は同9月中旬)までに提出。
基本設計では建物概要、配置計画など事業概要説明資料及びパブコメ資料の作成、造成設計では幹線道路接続からの道路設計、整地設計、給排水設計、用水設計、汚水設計、開発許可をはじめとする各種法令等に基づく届出手続きを行う。
今のところ、新設小学校の開校は21年4月を予定しており、基本・実施設計等終了後、19〜20年度で本体工事を進める計画。