新潟県コンクリート診断士会(会長・地濃茂雄新潟工科大学名誉教授)は6日、ほんぽーと新潟市立中央図書館で17年度通常総会を開催した。
冒頭、地濃会長は、九州北部で大雨による災害が発生していることに触れ、「地震や津波、洪水などの災害がいつ起きてもおかしくない脆弱な国土」と指摘した上で、「自然災害を正しく恐れ、認識を新たにし、県民の生命、財産を守るコンクリート診断士会の使命を再確認する状況にある」と強調し、会設立10周年に向けて一層の技術研さんを呼びかけた。
議事では、16年度事業報告・収支決算、17年度事業計画・収支予算などの議案を審議し、原案通り承認。本田明副会長(水倉組常務取締役)が日本コンクリート診断士会総会に関して報告した。事業計画によると、8月と11月ごろに下・中越地区で現場研修会を2回開催し、12月ごろには技術セミナーを予定。国および県、市町村への同会と診断士制度活用のためのPR強化や、会設立10周年に向けた記念事業(18年開催予定)の計画・準備を進める。
総会後、講演会が開かれ、福井県コンクリート診断士会の石川裕夏会長が「福井県コンクリート診断士会の取組みと福井県の維持管理の現状」を説明し、新潟県コンクリート診断士会員の小林秀一氏が「ストパネ工法について」を紹介した。