高知県中央東土木事務所本山事務所は、高知本山線の高知市土佐山〜土佐町に、県施工としては最長となる樫山トンネル(仮称)を建設する。年内をめどにトンネルの詳細設計を外注し、トンネルと現道をつなぐ橋梁詳細設計の一般競争入札を公告。土佐町側の現道接続部は、2018年度の工事着手を目指す。
高知本山線のこの区間は、急こう配、急カーブ、狭あいな幅員、落石、濃霧などに伴う通行支障の他、冬季の凍結や積雪などによる通行止めが発生するなどの問題がある。樫山トンネルを含むバイパスが開通すれば、年間を通じた安全な通行が可能になるほか、災害時の緊急輸送ルートの確保にもなる。
バイパス全体の延長は約4370b。うち樫山トンネルが約3900bを占め、ほかに橋長約210bの橋梁がある。幅員は7bで、トンネル、橋梁部が6・5bの2車線道路。道路規格は3種4級。
現在、道路詳細設計をサン土木コンサルタント(高知市)に委託し進めている。
提供:建通新聞社