トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2017/07/06

【山梨】水路付け替えで期間延長/砂防大和川

 県砂防課は、砂防事業大和川(おおわがわ。南アルプス市車田)の砂防堰堤のかさ上げで、追加で用水路付替工事(L336・5m)を行っているため総事業費を8000万円増額し、事業期間を3年間延長し2020年度の完成を目指している。17年度に水路付替工事を行い、18年度から堰堤かさ上げを再開する。
 事業計画の変更について、県の公共事業評価委員会(6月30日)に再評価事業として意見を求めた。
 大和川は、流域面積3・1kuの渓流で県内では大きな流域面積を有するが、04年9月に山腹崩壊が発生。流域には他にも拡大のおそれがある崩壊地があり、渓岸浸食が著しく、渓床には大量の不安定土砂が堆積していため、県では土石流を防止する砂防堰堤を設置。
 事業の全体計画は、堰堤工(不透過型かさ上げ)1基のかさ上げで、高さは7mを12mに、延長は84mを102・5mとする。体積はV6945立方m。
 県では、07年度に事業着手し、一度計画を変更。現在の計画期間は17年度まで。現在の総事業費は3億8000万円。
 事業進捗は、16年度までに測量調査や堰堤工(V4785立方m)、付替水路工、付替林道工を実施した。進捗率(コンクリート打設量)は16年度で68・5%。17年度は付替水路工を行う。
 事業は、堰堤工の堆砂敷内に地元の農業用水路があるこため付け替えが必要になり、地元水利組合との協議に日数を要した。水路の付け換えが完了しないと、残りの堰堤工に着手できないため、農業用水路の付け替えを17年度に実施する。そのため付替水路の事業費を8000万円増額し、事業期間を3年延長して20年度の完成を目指す。