国土交通省関東地方整備局は、特殊車両通行許可事務の効率化に向けた検討に着手する。2016年度の許可事務件数は15年度と比べ1割増加しており、許認可の効率化・迅速化を通じて建設業を含む産業の生産性向上に寄与する考えだ。
16年度の1年間で特殊車両の通行台数が多いのは、第1位がセミトレーラー(重量物)、第2位がセミトレーラー、第3位に建設機械。
許可事務の効率化検討は16年度に着手しており、16年度は国道や都県道、市区町村道のデータベース構築をより効率的にできる方策について検討を行っている。また、これまで許可事務に当たって各道路管理者間で書類を郵送で行っていたが、1カ月半に渡りオンラインで試行を実施した。
本年度は昨年度実施したオンライン化の試行結果を整理するとともに、実施したことで明らかになった課題の改善検討を行う。また、16年1月に関東地整管内で申請受け付けを開始し、今年2月には全国で申請が可能になっている、ETC2・0を活用した特車ゴールド申請の利用が増えたことを受けて、更新機能の基本設計もまとめる。
検討業務は「H29特殊車両通行許可事務の効率化検討業務」として、土木関係建設コンサルタントの参加認定者などを参加資格に求めて委託する。7月26日に参加表明書、技術提案書を受け付ける。履行期間は10月上旬から18年2月下旬。
提供:建通新聞社