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日刊建設タイムズ社
2017/07/06

【千葉】宗吾西上屋、ゲート据付など/国営印旛沼二期農業水利事業/本年度事業費34・5億円、進捗率55・2%

 関東農政局印旛沼二期農業水利事業所は、国営印旛沼二期地区で本年度、事業費34億5000万円(2月補正分2億円、当初予算分32億5000万円)を投入し、吉高機場洪水槽建設工事や吉高支線用水路工事その5・その6、宗吾西機場上屋建設工事、宗吾西機場ゲート設備制作据付建設工事などに着工する。同事業の昨年度末での進捗率は総事業費377億円に対し208億300万円で55・2%となっている。
 同事業は、@白山甚兵衛A宗吾北B吉高C宗吾西D埜原E一本松――の6ブロックに分け、順に工事を施工している。機場は白山甚兵衛、宗吾北、吉高、宗吾西、埜原、一本松の6か所を計画。このうち15年4月に白山甚兵衛機場が、本年4月に宗吾北機場がそれぞれ供用を開始。今後は19年春に吉高機場、20年春に宗吾西機場、22年春に埜原機場が通水開始を予定している。吉高機場は本年度で機場洪水槽工事、ポンプ工事、支線用水路工事等、宗吾西機場は機場上屋建設工事や支線用水路工事等を実施。埜原機場は機場の補足設計等、一本松機場は水利検討や機能診断等の業務委託を予定している。
 本年度で着工する吉高支線用水路その5・その6工事は、施工場所が印西市萩原地内。その5はφ700〜500o・L140mで、9月ごろの入札を予定。工期は約6か月を見込む。その6はφ300〜100o・L750mで、8月ごろの入札を予定。工期は約7か月を見込む。また、宗吾西機場ゲート設備制作据付建設工事は取水口他ゲート3門で、今月中に発注となる見通し。工期は約18か月を見込む。このほかでは、吉高支線接続その他工事として管水路φ100o〜500o・L60mを予定。入札は9月ごろで、工期は約6か月を見込む。
 国営印旛沼二期地区は、成田市、佐倉市、八千代市、印西市、印旛郡酒々井町・栄町の4市2町にまたがり、受益面積が5000haに及ぶ。同地区は国営干拓土地改良事業により事業を実施したが、造成から40年以上を経過し、施設の老朽化による機能低下が生じている。耕作地は区画整理がなされておらず、農業生産の向上に支障をきたしている。このため基盤整備を実施し、農業生産性の向上と農業経営の安定を図ることになった。
 事業は10年度に着工。25年度までの15か年(施設機能監視期間3年を含む)で総事業費377億円を投入し、揚水機場3か所、用排水機場3か所、幹線用水路2条1・2q、支線用水路35条51・7q、幹線排水路1条1・1qを整備する計画。
 国営印旛沼二期地区の本年度工事計画は次の通り。(▼は17年度新規着工)
 ■17年度工事計画
 ▽宗吾北支線用水路7―3号分水工工事▽吉高機場ポンプ設備制作据付建設工事(3か年国債)▼吉高機場洪水槽建設工事▽吉高機場上屋建設工事(2か年国債)▽吉高支線用水路その4工事▼吉高支線用水路その5工事▼吉高支線用水路その6工事▼吉高支線用水路接続その他工事▽宗吾西機場建設工事(3か年国債)▼宗吾西機場上屋建設工事(2か年国債)▽宗吾西機場ゲート設備制作据付建設工事(2か年国債)▽宗吾西第2号支線用水路建設工事(2か年国債)k_times_comをフォローしましょう
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