大館市環境課は、県と関連市町等で整備する県北地区広域汚泥処理施設の隣接地に建設するし尿処理施設について、このほど住民説明会を開催した。新しいし尿処理施設の建屋は800u前後。33年度中の完成を目指して各調査や設計を進め、31年度中の着工を目指す方針だ。
現在のし尿処理場(環境センター)は、昭和59年に完成した鉄筋コンクリート造2階建て(1部BF)、延べ床面積2,840u規模の施設。1日あたりの処理能力は160kℓ、標準脱窒素処理方式で稼働しているが、今回、老朽化に伴い新設を計画している。
これまで実施してきたし尿等受入基礎調査(ニュージェック・県委託)や、NJSで進めた基本計画を基に検討したし尿の受け入れ量は、1日114kℓ(車両台数1日44台)を見込み、新施設で前処理した後、大館処理センター・汚泥資源化施設に流入する。今後は事業形態や財源などを詰めていく方針。
同課では、今年度中に設計委託や発注方法を詰め、来年度以降には環境アセスメントや設計に着手したい意向で、今後、県と諸条件を早期に詰めていきたい考え。
提供:秋田建設工業新聞社