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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/07/05

【山梨】多目的広場や体育館配置 中央市が総合防災公園の都決へ

 中央市は3日、甲府都市計画公園の変更(市決定)素案の縦覧を開始した。田富ふるさと公園に替わる防災公園が追加されるもので、9月にも見込まれる都市計画決定を受けて、実施設計に移行するスケジュールを描いている。
 今回の変更は、リニア中央新幹線整備に伴い移転される田富北小学校の用地として田富ふるさと公園が充てられ、これによる代替公園としての総合防災公園が追加されるもの。ふるさと公園も、学校移転用地とならない市道1030号線南側のA0・48hは街区公園として利用が継続される。
 都市計画に追加となる「4・4・4号中央市総合防災公園」は、同市布施の新山梨環状道路と田富西通り線に囲まれる一画で、リニア高架線の橋脚の敷地を除くA5・1h。3カ所の多目的グラウンドをはじめ体育館、プール、駐車場を主な施設とするとともに、課題となっていた救助・復旧のための活動拠点、応急仮設住宅の建設地などの機能を備える計画。
 素案に添えられた図面によると、敷地の北西側をグラウンド、南東側を体育館のゾーンとし、南北に走る歩行者用の園路を中央に配置。南側中央に芝生の入口広場を置き、北東と南西の隅を駐車場とするレイアウトが示されている。
 今後都市計画決定までの流れは、素案縦覧を13日まで行い、意見書提出があった場合は公聴会を26日に開催。住民合意形成手続き等の結果報告、計画案縦覧を経て、9月上旬に審議会を開き、中旬の決定告示を見込んでいる。
 現在進めている基本設計は9月を納期としており、都市計画事業認可を受けて実施設計に移行する考え。2018年度の用地取得、19〜20年度の公園整備を予定している。
【図:素案に示される総合防災公園の施設配置】