2020年のかごしま国体を見据え、開催会場の施設整備が本格化する。県有施設の鴨池公園では17年度、野球場のスコアボードのLED化に向けた設計を予定。ライフル射撃場では、射座増設に向けた調査を行う。市町村施設は、鹿屋市の串良平和アリーナで18年度から施設改修に入る。6月30日、県議会総務委員会に国体・全国障害者スポーツ大会局が報告した。
県は、国の交付金活用を見据えた社会資本総合整備計画「燃ゆる感動かごしま国体に向けた鴨池公園の整備」を策定。18年度からトラックやインフィールドの改修等を進める。事業期間は17年度から20年度までの4カ年。総事業費42億4400万円を見込む。
基本方針は、日本体育協会の国民体育大会開催基準要項等に基づき、既存施設を有効活用。中央競技団体による視察や要望を踏まえ、利用者が安全で快適に利用できるように再整備する。
事業費の内訳は、園路等(約9ha)9億9200万円、運動施設(陸上競技場、野球場、庭球場)の長寿命化対策32億200万円、18年度から行う案内標識板等整備は5000万円を予定している。
17年度の取り組みは、陸上競技場メーンスタンドの改修やベンチの取り替え、電光掲示盤等の整備を進めるほか、庭球場では管理棟など(W造2階建234u、S造平屋建て380u)を改築する。
また、鹿児島港浜平川港区にある平川ヨットハーバーでは、老朽化していることから管理棟等の建て替えを予定。設計関係は委託済みで、整備は18年度以降となる見通しだ。規模は事務所(約350u)と艇庫(約600u)で構成。同市小野町にあるライフル射撃場では、射座増設や改修に向けた設計を進める。
市町村等施設では、鹿児島市が東開庭球場の照明設備改修や鴨池市民球場のダッグアウト、グラウンドを再整備する。