東日本建設業保証富山支店は4日、6月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
件数は389件で前年度比0・8%増、請負金額が130億9300万円で同5・1%増。件数は微増だったが、請負金額は北陸地方整備局と富山市で大きく増え、全体を押し上げた。
発注者別の請負金額を見ると、国は同36・0%の増。北陸地方整備局で、利賀ダム橋梁工事の今年度保証分2件(継続工事、各5億円超)があり、増加を示した。
県は同6・4%の減。件数の減少が主な要因で、特に土木部では、昨年同期の102件から72件に減っている。
市町村は、同5・1%の増加。富山市で上下水道局の大型工事2件(約6億円)の保証と、熊野小および奥田北小の改造工事の保証(約3億円)があり、9億円の伸びとなった。一方、魚津市では、昨年度同期に保証のあった六郎丸配水池築造および統合小学校電気設備、空調設備の反動減により、6億円のダウンを示した。
今年度累計は件数が同3・4%増の925件、請負金額が同6・1%減の399億5000万円。過去10カ年の推移を見ると、件数が上から4番目、請負金額が下から2番目となっている。
内訳は、アップが北陸地方整備局と射水市で各11億円、富山大学とネクスコ中日本で各10億円、富山市7億円、高岡市6億円、朝日町5億円。ダウンが労働者健康安全機構(富山労災病院)49億円、県土木部23億円、県その他9億円、氷見市5億円。
市町村別の前払金保証累計取扱件数は、富山市が126件でトップ。高岡市51件、射水市42件、南砺市31件と続いた。累計の中間前払金保証取扱高は、件数が同41・2%減の10件、請負金額が同61・2%減の8億円余。件数内訳は県土木部5件、富山市4件など。