香川県土木部は、県内の管理ダムを対象とした維持管理費の平準化を図るため、2013年度に策定した「ダム管理施設長寿命化計画」を更新する。
県管理の洪水調節機能を持つダムは15ダム(水道局の工業用水道目的の府中ダムを除く)。県は10年度から管理ダム対象の長寿命化計画を検討し運用している。老朽化が進む県管理ダムの機械設備や電気通信設備などを対象に、計画的で効率的な維持管理を行うには、近年の点検と整備状況を反映し、ライフサイクルコストの低減や維持管理費の平準化を図る必要がある。このため、今回初めて「施設更新計画」を最新情報を基にさらに更新する。修正業務は初。
県内15ダムで現行計画策定時の13年度以降に実施した定期検査や点検、整備記録を収集、整理。その上で現行の更新計画との整合性を確認する。設備構成や健全度などを最新情報に見直して整備更新の優先順位を決めることにしている。
一方、各設備の補修更新時期を考慮し今後50年間の維持管理費を算出。県管理ダム全体の平準化を行うため、50年間のダム別更新項目、発生費用、累計費用などを整理した上で施設更新計画を取りまとめる。
更新計画修正はすでに簡易公募型プロポーザールで公告済み。納期は18年2月28日。15ダムは▽吉田ダム▽内海ダム▽粟地ダム▽殿川ダム▽千足ダム▽大内ダム▽五名ダム▽大川ダム▽門入ダム▽前山ダム▽内場ダム▽田万ダム▽長柄ダム▽粟井ダム▽五郷ダム
提供:建通新聞社