東芝(東京都港区芝浦1ノ1ノ1)は6月28日、子会社の東芝メモリの四日市工場で建設を進めている「第6製造棟」の生産設備と第2期分の建設費として総額約1800億円を投資することを決めた。
生産設備は、2018年夏の完成を見込んでいる第1期工事の進捗に合わせて成膜装置やエッチング装置などの製造設備を導入。需要が拡大している3次元フラッシュメモリ固有の製造工程を担う。第2期の建屋は、17年9月に起工する予定で、18年末の完成を目指している。
第6製造棟は、併設する開発センターと共に、ことし2月9日に起工式を開いて着工。設計・施工は大林組(東京都港区)が担当している。
構造は免震構造で鉄骨2層5階建て。建築面積は約3万8000平方b。延べ床面積は正式に公表していないものの、延べ19万平方bを計画しているもようだ。
建設地は四日市市中村町又六2549ノ3他。敷地面積は約30万平方b。
東芝は16年3月17日に、今回の新工場建設に対して16年度以降の3年間で総額3600億円を投資すると発表しているが、今回の1800億円は「その3600億円に含まれる」と説明。また、生産設備について米三ディスク社と投資参加を協議しているが、「仮にサンディスクが参加しない場合には、東芝メモリ単独で生産設備を導入する」としている。
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建通新聞社