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　埼玉県建設コンサルタント技術研修協会（安田陽一会長）は22日、浦和パルコ内のコミュニティセンターで、『会計検査事例と解説』をテーマとした講習会を開催した。講師は元会計検査院統括調査官の黒田冨貴男氏。国会報告事例を参考に、本来あるべき適切な設計について学んだ。
　同協会では、県内建設コンサルタントに関連する技術者の技術力向上を目的に、支援活動を積極的に展開している。
　冒頭、安田会長が開催の趣旨について、「我々が設計を行う上で、必ず役に立つだろうということで企画いたしました。大変貴重な機会であります。協会員の成果品は、会計検査に耐えうる設計だということを認識していただくためにも、本日の話を生かしてください」と述べた。
　プロフィール紹介後、黒田氏は「今回は皆さんに関係する、設計に関する指摘事例に基づいた話をしていきたいと思います。皆さんは設計の仕事をされているので、図面を添付すれば読み取れるのではないかと思い、図面も合わせて説明させていただきます」などと話し、講義を進めた。
　実際に国会報告した事例として、橋梁の耐震補強工事、函渠、橋台の胸壁、アーチカルバート、雨水貯留施設、水路工、護岸工などの工種別に、設計が適切でなかった事例から原因を探り、対策を学んだ。