国際医療福祉大学が成田市で計画する「国際医療福祉大学成田病院」の開発行為が、今月2日付で許可となった。申請者は一般社団法人成田国際医療都市機構(成田市公津の杜4―3、渡邉勝彦理事長)。本年秋に病院棟等、来年夏に職員宿舎に順次着工し、2019年度末の竣工、20年上半期の開院を目指す。設計は都市整備技術研究所(東京都千代田区神田佐久間町2―19)。施工者は戸田建設、ナリコー、平山建設、鵜沢建設の4社。
開発区域は成田市畑ヶ田字花山569番3の一部ほか地先。開発区域面積は13万4469・90u(市街化調整区域)。土地利用計画は宅地11万4271・51u、公共用地1万285・44u、その他9912・95u。
区域は3工区に工区割を行い、工区別の面積は1工区が6万6305・24u、2工区が6万6116・62u、3工区が2048・04u。
公共施設整備計画は道路敷地2048・04u、公園及び緑地等用地8237・40u。公園は1か所(約8000u)、道路は市道川栗畑ケ田線713m(W10・5〜16・5m)を整備する。
主な施設は、病院棟、健診棟、教育研修センター、エネルギー棟、放射線治療棟、職員宿舎など。病院棟は8階建て延べ約7万7000u(免震構造)で、病床数640床、診療科39科を予定。健診棟は4階建て延べ約1万4000u(耐震構造)で計画。職員宿舎は9階建て170戸と6階建て200戸を予定。ほかに、西側の市道沿いにヘリコプターの場外離着陸場を設置する。
同病院の用地は約18・7haで、市が同大学に無償貸与する。一般社団法人成田国際医療都市機構は、医学部附属病院(成田病院)の建設及び建物管理を行うため、昨年3月に設立された。
同事業は、同市が国家戦略特区に指定されたことを受けて、附属病院や研究・研修施設など高度な医療施設を集積し、質の高い医療サービスが提供できる、国際的な医療拠点の形成を目指している。
一方、同事業に伴い、成田市は同地区に「大学医学部附属病院地区地区計画」を導入。昨年12月に都市計画決定したが、その後、北側区域約2・8haの区域編入や市道の区画道路としての位置づけ、歩道のバリアフリー化などを追加するため、都市計画の変更手続きを進めている。変更手続きは10月末ごろの決定・告示を予定。