日本技術士会北陸本部(本部長・大谷政敬キタック特別技術顧問)の第12回拡大青年技術士委員会議が24・25日の2日間、新潟県内で開かれた。技術的交流を図るとともに、会員拡大に向けた活動を一層推進することを確認した。
初日は、近況報告および各県の課題などについて意見を交わし、大高章委員長(グリーン産業)は「メンバーの減少や高齢化、女性参加者が少ないなど課題がある」と訴え、PR策としてフェイスブックのリニューアル、インスタグラムの新規開設を報告。引き続き、各県のカラーを基調とした北陸青年技術士交流委員会の「青年旗」が披露された。新潟の白(米、雪)、富山の青(水)、石川は黄(金箔、稲穂)、福井が赤(カニ)をイメージしたという。
技術発表会では東邦アーステック(新潟)の堀川達智氏が「北陸4県の地下資源」、日本曹達高岡工場(富山)の河原洋行氏は「製造業における現場力維持・向上と品質管理」、日本海コンサルタント(石川)の中野達也氏は「金沢市の景観保全に関する近年の取組み」、キタック(新潟)の佐藤育実氏は「ラウンドアバウト(環状交差点)の導入検討と整備効果の検証」をテーマに解説。
その後、次期委員長に就任する興和(新潟)の小酒欽弥氏は「技術士だけではなく、若い人からボトムアップし楽しい会を作っていきたい」と笑顔で話した。
2日目は下水熱および地中熱利用施設の見学会が行われ、興和ビルの地中熱融雪・空調、新潟市役所の下水道融雪のほか、下水エネルギー利用実験施設がある西川浄化センターを回り、そのシステムに理解を深めた。