乙川リバーフロント地区整備計画を進める岡崎市は、「岡崎セントラルアベニュー」(仮称)として整備する篭田町線の詳細設計を開始した。玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に業務を委託、道路の断面構成を中心に詳細を詰める。道路中央帯に中央緑道を配置する他、電線類の地中化を合わせて計画しており、2018年度からの2カ年で一体的に進める方針。市では電線共同溝の一部を9月にも先行発注する。
整備対象は、篭田町地内の篭田公園から南進、国道1号を越えて乙川までの延長約350b(幅員30b)。現況幅員を変えずに、車道や自転車歩行者道、中央緑道などを再整備して断面構成を変更する。計画では、中央緑道を幅員16bに拡張する他、歩行者空間として幅員2b、自転車空間として幅員1b、車道・路肩で幅員3・5bを設ける。
市では、国道1号との交差部分について公交安協議を進める他、民地からの乗り入れを考慮して、道路の高さなどを検討していく考え。現在の篭田町線は、全幅員30bで両側に歩道を設置している他、中央部分の幅員10bを中央緑道として公園化、地下には駐車場を設けている。国道1号以南は西側が康生通地内、東側が唐沢町地内。
同計画は、乙川リバーフロント地区整備計画の一環として進めており、乙川に新設中の「乙川人道橋」(仮称)から籠田公園までを岡崎セントラルアベニューとして整備する。同区間では電線類の地中化を計画しているものの、現況では両側歩道下への共同溝埋設が困難なことから、道路全体の断面構成を変更、道路全体で再整備する方針を打ち出した。
同市では、18年度からの2カ年計画で、道路整備と共同溝埋設を併行する他、合わせて中央緑道の再整備を進める。19年度の完了を目指す。
電線類地中化の設計は大建コンサルタント(名古屋市中区)、中央緑道の設計はオンサイト計画設計事務所(東京都港区)が担当した。
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建通新聞社