日本工業経済新聞社(茨城)
2017/06/24
【茨城】河原子水木線の4車化など/県の都市計画審議会で可決
本年度1回目の県都市計画審議会(会長=中川喜久治県商工会議所連合会副会長)が22日に県庁11階で開かれ、日立市における都市計画道路の河原子水木線と田尻河原子線の変更を原案通り可決した。河原子水木線はルート案が整ったため終点や幅員を変更し、4車線とする。水戸市における都市計画道路では元台町浜田線ほか3路線を変更、偕楽園公園と沢渡川緑地では面積を変更する。
日立市内における都市計画道路変更のうち、河原子水木線は、田尻河原子線を起点とする幅員15m、延長約330mの幹線街路。4車線のルート案が整ったため、留水木線まで変更する。延長約2880m、幅員25m、4車線とする。
田尻河原子線は延長約1万570m、幅員25m、4車線。I期区間として田尻町〜旭町までの4・7qが2車線で2008年に供用、旭町〜国分町のU期区間3qが事業中。同線は、終点部である河原子水木線の幅員が25mとなったことから、終点部の幅員を15mから25mに変更する。
河原子水木線4車線の変更に併せ、日立市は大沼水木線の終点を変更し、車線数を2とするほか、吹上水木線の交差点形状を変更する。
水戸市の都市計画道路は、現在までに82路線、約237qが決定。このうち156qが整備済みで、整備率66%。市内に25路線の長期未着手都市計画道路が残っており、12年度から再検討。県決定として元台町浜田線ほか3路線を変更、市決定として千波線ほか2路線を変更、堀町加倉井線ほか2路線を廃止する。
このうち元台町浜田線は、水戸市藤柄町〜渋井町の延長約1960m、幅員18m。下市地区内の円滑な交通環境を確保する機能などを有しており、昨年度末までに640mの整備が完了している。国道51号や県道小泉水戸線により交通の円滑化などが図られていることなどから、未整備区間を廃止する。これにより延長は約1550mとなる。また存続区間の車線数を2車線とする。
水戸駅赤塚線は、三の丸2丁目〜大塚町の延長約7310m、幅員15mの幹線街路。国道50号として広域幹線軸の一部を担っており、昨年度末で6610mの整備が完了している。市道の自由ヶ丘常磐町線との交差点に右折レーンを設置する予定だったが、自由ヶ丘常磐町線を廃止することから、右折レーンなどが不要となるため、交差点形状を変更するとともに、車線数を2とする。
西原町田野町線は、上水戸1丁目〜田野町に至る延長約6220m、幅員15mの市街地から西部地域を連絡する幹線街路。昨年度末までに2210mの整備が完了している。再検討の結果、代替機能を果たす道路が整備されていることから、県道真端水戸線との交差部〜終点までの区間を廃止し、延長を約3600mとする。また終点変更に伴い路線名を西原町堀町線に変更するとともに、車線数を2とする。
元台町元吉田線は、城南3丁目〜元吉田町の延長約2720m、幅員12mの幹線街路。昨年度末までに920mの整備が完了している。未整備区間は現道が無く、既存家屋が多い。水戸駅周辺〜国道50号バイパスへの連絡機能を持つ道路の整備事業が進んでいることから、3・3・2号中大野中河内線との交差部〜国道50号バイパスまでの区間を廃止。存続区間の車線数は2路線とする。
市決定分の都市計画道路では、千波線の起点変更、赤塚駅水府橋線の幅員一部変更、大串百合が丘線は終点変更、名称変更(大串東前線)など。堀町加倉井線と自由ヶ丘常磐町線、北見町根本線は全線廃止する。
また水戸市の自由ヶ丘常磐町線の廃止に伴い、道路区域であった部分の一部を偕楽園公園で公園区域に、沢渡川緑地で緑地区域に取り込む。これにより、偕楽園公園の面積は約63・8 haから約65・1 haに、沢渡川緑地の面積は約18・7 haから約20 haに変更となる。