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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/06/22

【茨城】水戸市が河和田住宅新築工事公告準備進める

 水戸市住宅政策課は、河和田住宅(河和田3丁目地内)第8工区新築工事の発注準備を進めている。9月議会への工事請負契約の議案上程を目指して積算作業を行っており、まとまり次第、建築、電気設備、機械設備に分離して一般競争入札を公告する。建物の規模はRC造、高層耐火構造6階建て30戸(2DK〜2LDK)。事業費は7億8380万円(2017年度=3億970万円、18年度=4億7410万円)。工期は約14カ月を見込んでいる。
 市営河和田住宅は、赤塚駅から南西約1・5qに位置する市内でも最大規模の住宅団地。1968〜77年度にかけて133棟1685戸が建設された。
 このうち、特に平屋および2階建ての住宅は全て築後35年以上が経過。施設設備などの老朽化が著しいため、対象地区を2つの街区に分け、2000年度から建て替えによる住環境整備を進めている。第1街区は10棟300戸の整備を計画。
 本年度は第8工区の建て替え工事に着手する。敷地の東側は市道河和田22号線が南北に、南側には河和田27号線が東西に走る。現在は渠嵩y建(水戸市)の施工で造成工事を行っており、8月ごろには終了する見通し。
 建物はRC造6階建て、延べ2100u程度。間取りは2DKや2LDKが中心で、各階360u程度を見込む。実施設計は鰹建築研究室(水戸市)。
 建て替えに当たり、地域における安全かつ快適な暮らしの実現に向け、高齢者などに配慮したバリアフリーによる住宅を形成する。また、ユニバーサルデザインの視点を取り入れながら、誰もが生活しやすい環境づくりを進める。
 階段は東側と西側にそれぞれ配置。エレベーターは1基を設置する。
 担当課では、9月議会での工事請負契約の承認を目指して発注準備を進めている。これまで整備を行ってきた工区と同じように、先行して本体の建築工事を公告し、その後、電気設備や機械設備を公告することになりそうだ。ガス設備については随意契約を想定している。
 本年度から2カ年で各工事を行い、19年度から供用を開始する。
 なお、市では第9、10工区についても同規模の整備を計画。
 第9工区は6月20日に実施設計の指名競争入札を執行し、樺建築設計事務所(水戸市)が1540万円(税抜き)で落札。本年度内に策定作業を終わらせ、18年度に埋蔵文化財調査を実施、19年度から着工する見通し。
 第10工区については、17・18年度に解体工事を行い、19年度に実施設計に着手する予定。当初予算には解体工事費2900万円を計上しており、9月ごろまでには一般競争入札で発注するもよう。工事概要は簡易耐火構造2階建て6棟。