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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/06/16

【茨城】国道245号湊大橋4車化で上部工を先行発注へ

 県土木部道路建設課は、那珂川に架かる湊大橋(水戸市小泉町、国道245号)の4車線化に向けた橋梁下部工事2件と上部工事4件を9月までに一般競争入札で発注する。先行して上部工事を4件に分割し公告。続けてA2橋台とP2橋脚の下部工事を公告する。残るP3下部工事も年度内に発注したい考えだ。本年度当初予算における事業費は17億円。
 湊大橋は、歩道がなく完成後50年以上が経過していることから、自動車や自転車、歩行者などが安全で円滑に通行できるよう、架け替えによる4車線化を計画。水戸市小泉町〜ひたちなか市田野(橋梁部はひたちなか市関戸まで)の4・8qを対象とした那珂湊拡幅事業の一つとして2000年度からスタートした。
 新橋の全体計画は、橋長が401m、幅員が25m(車道13m4車線、両側歩道2×3・5m)。12年には暫定2車線の新橋を現橋西側に幅員11m(車道6・5m、片側歩道3・5m)で供用。これに続いて、下流側へ同規模の橋梁を架け替える。4径間連続鋼床版箱桁のアスファルト舗装で、詳細設計は褐嚼ン技術研究所(東京都中央区)が担当した。
 新橋は旧橋と同じ場所に整備することから、これまでに左岸側(ひたちなか市側)の旧A1と旧P1を大貫工務店と橋本建設のJVで、右岸側(水戸市側)の旧A2と旧P4は平和建設と雲井工務店のJVで撤去。また6月末の工期で、平和建設と田口工務店のJVにより旧P2、菅原建設と田口建設工業のJVにより旧P3の撤去が進む。
 新橋の整備では、A1を平和建設、P3を淺沼組と仙波建設のJVで進めており、9月までにA2橋台とP2橋脚の一般競争入札を公告する。
 A2は箱式橋台で、場所打ち杭30本(いずれもφ1000、L36・5m×10本、L40m×10本、L44m×10本)。P2は旧P3と同じ場所に新設するため、まず旧P3の構造物取り壊しを行い、その後、壁式橋脚(小判型)を構築する。また、併せて仮桟橋工事を実施する。A2、P2のいずれも渇水期である11月〜翌年5月までを軸に整備を進める。残る下部のP1橋脚は、壁式橋脚(小判型)、鋼管矢板井筒基礎(φ800、L63・5m)36本。用地の調整が済み次第、年度内に発注したい考え。
 上部工事は、右岸側であるA1〜P1付近までの延長135・4m(重量833・4t)の架設工事と延長49・1m(重量330・1t)の上部製作工を「その1」工事として発注。延長86・3m、重量503・2tの上部製作工事を「その2」工事とする。
 左岸側では、A2〜P3付近までのL127m(重量808・2t)の架設工事と延長46・2m(重量323・6t)の上部工事を「その3」工事、延長80・8m、重量484・6tの上部製作工事を「その4」工事として発注する。
 なお、架設工事はいずれもトラッククレーベント架設工法を採用している。