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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/06/09

【茨城】古河市が上辺見保育所を10月にも公告へ

 古河市が子育て支援拠点整備事業の一環として進める上辺見保育所移転・改築の基本設計がまとまった。「安全な保育施設」「定員の拡充」をコンセプトに、旧古河赤十字病院跡地に定員180人規模の保育所(S造平屋、1704u)を建てる。早ければ10月ごろにも本体工事の一般競争入札を公告する見通しで、12月の市議会に契約議案を諮りたい考え。来年1月から仮設工事などを実施し、2月にも杭打ちに入る計画。2018年10月の本体完成後、外構工事に着手。19年3月の整備完了を目指していく。
 現在の上辺見保育所(上辺見2369)は1972年に建てられたもので、規模はS造平屋、821u。老朽化が進行しているほか、過去2回の増築によって各室機能に問題が生じている。安全な保育環境を確保するため、保育所西側約100mに位置する旧古河赤十字病院跡地(A1万2930・51u)の東側に建て替える。
 改築に際し、定員を120人から180人に増員。潜在的な需要や待機児童などの解消を図り、子育てしやすい都市づくりを目指す。
 整備方針としては@園児がさまざまな活動を通じて思い出を共有できる園舎A保護者が安心して子どもを預けられる安全な園舎B使い勝手が良く職員が働きやすい園舎C自然エネルギーを有効活用する園舎D月齢に応じたきめ細かい保育環境を整備した保育室−を掲げている。
 新園舎は病院跡地の東側7590・39uを用地として、S造平屋、1704u(外部倉庫A約13uを含む)の規模を想定。躯体関係には鉄骨を活用し、内外装などには園児の安全に配慮して木材をメーンに使用するほか、天井に窓を設置し太陽光を取り込む。園庭には50mトラックや遊具などを整備する。
 主要な諸室として事務室(A90u)、遊戯室(A267u)、調理室(A137u)、多目的保育室(A42u)を備えるほか、園児用の保育室として、0歳児@(A49u、定員11人)、0歳児A(A50u、同11人)、1歳児@(A48u、同13人)、1歳児A(A48u、同13人)、2歳児@(A42u、同15人)、2歳児A(A46u、同15人)、3歳児(A76u、同34人)、4歳児(A76u、同34人)、5歳児(A76u、同34人)をそれぞれ設ける。
 外構関係は本体工事には含まず、来年度以降にあらためて事業費を予算化して別途発注する。建物の南北両側に駐車場(61台)をアスファルト舗装で整備するほか、緑地、フェンスなどを設置する予定だ。
 概略工程表によると、18年1月に共通仮設の設置、2月に杭打ち、3月に基礎工事、5月に屋根工事と外壁工事、6月から内装工事と塗装工事を進め、10月の本体完成を予定。その後、11月から外構関係の造成工事に入り、19年3月の竣工、4月の開所を目指す。現在のところ、移転後の保育所跡地については解体する方針としている。
 4月26日には、基本設計を担当したつくば建築設計事務所梶i龍ケ崎市)に、実施設計を随意契約で委託。契約額は1840万円(税抜き)。履行期限は9月25日まで。
 当初予算には2カ年継続費7億6341万1000円(17年度3億536万5000円、18年度4億5804万6000円)を措置。本年度の事業費としては改築工事費2億9082万3000円、実施設計委託料2245万4000円、工事監理委託料1454万2000円などを計上した。
 また、同跡地西側については、今後児童館機能などを備える複合施設(2階建て、延べ2300u程度)を整備する計画。保育所移転のめどが立ち次第、整備方針を固めていく。