十日町市は、寅甲地内で計画の新博物館建設事業に係る建築本体、電気設備、機械設備の各工事について8月中旬の入札を目指している。9月議会での請負承認を諮り、本契約へと運ぶ方針だ。
基本理念は、「市民・来館者と共に考え、活動し、成長する博物館」。施設規模はRC造2階建て延べ3107平方メートル。1階は延べ1835平方メートルとなり、展示機能と交流機能、エントランス、ショップ、講堂などが入る。また2階は、延べ1272平方メートル。収蔵・保存機能などを設置する。このほか外観の意匠には、火焔型土器の主要素である渦巻文、鶏頭冠突起、鋸歯状突起、逆U字状文を取り入れ、各要素の特徴が伝わるよう隙間なく配置する。
新館建設工事は、9月から着手する。18年3月に本体1階、5月に2階部分に着手し、19年3月に完了するスケジュールを想定。これと並行して、18年7月から15カ月の枯らし期間を確保するとともに、内・外部仕上げや展示工事を行い、20年6月のオープンを目指す。
現在、所管課では、公告に向け資格および地域要件などについて検討を進めているが、JVが対象となる公算が高いとみられる。全体事業費は23億8000万円。このうち建築本体、電機設備、機械設備、監理委託、備品購入、展示委託を合わせた事業費は22億7400万円となる。
設計は石本建築事務所・トータルメディア開発研究所・阿部設計事務所JV。