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建通新聞社(東京)
2017/06/26

【東京】都財務局 入契改革試行、第一弾を発注

 東京都財務局は6月26日、入札契約制度改革の実施方針に基づく試行の第1弾工事を公表する。設備や土木など複数の工種(業種)を対象に10件程度の案件でスタートさせる。いずれも予定価格を事後公表とし、一部の案件ではJV結成義務の廃止に伴う混合入札を実施する。
 入札契約制度改革の実施方針に基づく制度改革として、都は@予定価格の事後公表AJV結成義務の廃止B1者入札の中止C低入札価格調査制度の運用範囲の拡大―を試行する。このうち財務局が契約する比較的規模の大きな案件について、先行して取り組みを始める。
 財務局が第1弾として試行する案件は、全て予定価格を事後公表とし、代わりに電子調達システム上に工事発注規模を記載する。入札参加者の積算に必要な時間を確保するため、契約手続き期間を現行よりも延長。併せて図面の詳細化や積算内訳書での数量表示、工程表の公表など設計図書を詳細化する。
 JV結成義務は、財務局の契約案件のうち予定価格が建築6億円以上、土木5億円以上、舗装2億5000万円以上、設備2億5000万円以上の工事で廃止する。試行第1弾の一部工事でも単体とJVの混合入札とする。
 入札参加の希望が1者だった場合、開札せず中止する。26日に公表する案件の中には、これまでに不調となった案件も含まれているとみられ、再入札の工事は1者での応札を認める。
 低入札価格調査制度については、財務局契約案件のうち予定価格が「建築4億4000万円以上」「土木3億5000万円以上」「設備2億5000万円以上」の工事に適用。今回の試行案件はこれらの対象となる工事と対象外(最低制限価格制度を適用)の工事がともに含まれている見通し。
 いずれも電子調達システムでの公表時に、これら変更点が分かるよう記載する。

提供:建通新聞社