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　由仁町は、町立病院を介護老人保健施設の機能を併せ持つ診療所へ転換する。現在57床あるベッド数を48床に減らし、19床を診療所用、29床を介護老人保健施設用とする計画で、転換にかかる改修と耐震補強を合わせた工事費に約1億7000万円を見込む。工事は7月末に指名競争で入札する予定で、来年2月上旬の完成を目指している。
　馬追1にある町立病院は、ＲＣ造、3階、延べ2929m²で、1970年に完成。診療科目は内科、整形外科、外科、放射線科、リハビリテーション科の5科。
　機能転換は地域包括ケアシステム構築の一環。2015年の高齢化率が38.3％で、25年後には約50％となる見込みであることから、病院の機能を見直し、医療や介護の環境を整え、将来的には在宅医療などにも対応できるようにする。
　転換に伴い、電気設備やナースコールの整備、ドア改修、介護老健施設として利用する3階部分東側へのトイレ設置とスプリンクラー設置などを行うほか、現在病院は土足厳禁であることから、1階部分の床も改修し、土足にも対応できるようにする考え。
　また、昨年からことしにかけて進めていた耐震調査で改修が必要と判断されたため、1、2階部分をスリットや耐震壁を使って補強。合わせて倒壊の恐れがある煙突にも耐震化を施す。
　工事は7月末に入札する見通しで、この工事にかかる共同体の申請を27日まで受け付けている。工種は建築で、町内業者を1社以上含むことが条件。指名通知の発送は7月上旬を予定している。