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日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/06/16

【埼玉】県空調衛生設備協会が川口市の専門校で業界セミナー 

 県空調衛生設備協会(大原萬彌会長)は8日、県立川口高等技術専門校(川口市青木4−4−22)で、業界セミナーを開催した。来春からの就職を目指す空調システム科の2年生27人を対象に、設備業の業務内容や協会の概要などを紹介。協会の横田生樹企画経営委員長(正和工業椛纒\取締役)は「積極的に自分から行動し、自分が本当にやりたい仕事、働きたい会社を真剣に考えて、いい仕事に就いてほしい」とエールを送った。
 協会からは横田委員長のほか、中村広事務局長、井奥和明企画経営委員(県南設備工業且謦役部長)が参加した。
 横田委員長は、設備業の中でどういった職種に就きたいか生徒に質問。ほぼ全員がメンテナンスを希望していると回答した。それを受け「メンテナンスはこれからの時代としてはニーズが増えてくる仕事」と説明。人口が減少傾向にある中で、既存の建物を長寿命化させるためにメンテナンスが必要となることなどを解説した。
 協会については、「設備のプロが集まって、知識を持ち合い話し合えば、より良い設備業界になるのではないかということが目的で設立されている」と話し、事業内容や年間行事などを紹介した。
 また、協会で東日本大震災の被災地へ視察に行った際には「水やエアコンが当たり前のように使えるのは、当たり前のことではなく設備業者が施工しメンテナンスをしているから」だということをあらためて実感したといい、「仕事に対する熱意や企業を成長させて社会貢献したいという思いを強くした」と語った。
 続いて、井奥委員が会員企業の仕事内容や主な雇用条件などを紹介。地元の会員企業で就職することのメリットとしては、さまざまな各種設備工事に携わることができスキルアップを図れる点、県内の大型プロジェクトに貢献できる点などを挙げ、「会社見学もやっているので、気軽に来てもらって仕事を見てもらえればうれしい」と呼び掛けた。
 最後に、横田委員長は「その仕事が好きかどうかが長く続ける上で一番大事。一生懸命、まじめに、継続して仕事に取り組めば一人前の社会人、立派な技術者になれる」とメッセージを送り、セミナーは閉会した。