松山市は、7月から8月にかけて荏原幼稚園改築と垣生小学校増築を建築主体や設備などに分離して発注する。荏原幼稚園改築により、市が管理する小中学校・幼稚園施設の耐震化が完了する。一方、垣生小学校増築は近隣の宅地開発による児童数の急増に対応するため、学校施設の拡充を図る。
発注方式は、荏原幼稚園園舎改築が建築主体、電気設備、給排水衛生設備、空調設備の4分離。垣生小学校増築が建築主体、電気設備、給排水衛生設備の3分離で、全て一般競争入札。
荏原幼改築の規模は鉄骨造2階建て延べ723平方b、内装は木質化が図られる。設計はエリアトータルプランニング(松山市)で6月末完了を目指し進められている。
既存施設は1971年に竣工し、46年余経過し老朽化が著しい上、耐震性も満たしてないための建て替え。既存園舎を解体し、跡地に新園舎を建設する。隣接する荏原小学校グラウンドに仮設園舎(プレハブ)を設置し運営されているが、新園舎完成後には仮設園舎も撤去される。
解体する既存施設の規模はコンクリートブロック一部鉄骨造平屋447平方b。場所は東方町甲1493ノ3。事業費は2017年3月補正予算で2億1100万円が確保されている。
改築により、市が管理する5幼稚園全ての耐震化が完了する他、市立小中学校の耐震化も16年度に完了していることから、市管理の学校・幼稚園施設の耐震化が完了する。17年3月末現在の市立幼稚園の耐震化率は85・7%。
垣生小増築の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ946平方b。同時に既存校舎の改修も行う。設計は中央設計(松山市)で6月末完了を目指し進められている。
改修は15号棟の教室棟と16号棟の管理・特別・教室棟を改造する他、13号棟の図書室棟を特別活動室・PTA会議室へ改造する。既存教室の改修面積は679平方b。場所は西垣生町730ノ1。事業費は17年度当初予算で17・18年度の2カ年事業として2億7500万円が確保されている。
近年、垣生地区で宅地開発が急速に進み児童数が急増していることから、校舎増築と既存教室の改修を行う。
提供:建通新聞社