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建通新聞社四国
2017/06/23

【高知】高知河川国道 日下川新規放水路TN9月ごろ公告

 国土交通省高知河川国道事務所は、日下川と仁淀川をつなぐ新規放水路トンネルを建設する。2017年度は、このうち日下川側の呑口部からの本体工に着手するため、9月ごろWTO案件で一般競争を公告し、18年1月ごろの入札・契約を目指す。
 新規放水路の延長は約300b。大半がトンネル部で、延長5130b、直径7bの馬てい型。日下川側の呑口部は、既存放水路の呑口部に隣接して建設し、仁淀川側の吐口部は南の谷排水機場の少し南側に建設する。本体工事は日下川側と仁淀川側に分離し発注、仁淀川側は18年度以降に一般競争を公告する。
 17年度に公告する本体工事の施工延長は明らかにしていないが、トンネルの途中に斜坑を掘り、そこから2方向に掘削を進める。工事用車両や資機材などを斜坑部に到達させるため、別の直径7bの馬てい型トンネルを、呑口部に近い場所から掘削する。工事規模は50億円以上のため、単体企業または2者の共同体による参加申し込みとなり、入札の約4カ月前に一般競争を公告する。
 これに先立ち、既存放水路呑口部に架かる橋梁を架け替えるため、左岸側と右岸側に橋台を設置する工事の一般競争を第2四半期中に公告する。新橋梁は日下保育園北側の戸梶川に架設し、橋長38b、幅員5bとなる。上部工や既設橋梁の撤去は18年度以降に公告する。
 日下川流域では、14年8月の台風による豪雨で家屋が浸水するなどの甚大な被害が発生した。既設の日下川放水路と派川日下川放水路の排水量が著しく超過したため、仁淀川本川水位の上昇時に合流部の神母樋門が閉鎖しても安全に流下することができる新規放水路トンネルを建設する。予備設計・詳細設計はいであ四国支店(高知市)が担当。

提供:建通新聞社