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建通新聞社四国
2017/06/23

【香川】香川県 大束、亀水、木庄他河川で耐震照査

 香川県は、大束川他3河川、亀水川他2河川と木庄川他2河川の3グループに分けて「津波等対策河川工事河川堤防耐震性能照査」に取り組むため、簡易公募型プロポーザルの手続きに入った。参加表明の提出期限は6月29日までで、技術提案を7月10〜14日に受け付ける。納期は10月末。耐震性能照査結果を基に、別途測量など現地調査の成果を加味。今後、絞り込みが行われた対策の必要な区間でさらに詳細設計に入り、18年度以降の対策工事に備える。
 県が管理する▽大束川他3河川(宇多津町他、青梅川、神谷川、西汐入川)▽亀水川他2河川(高松市亀水町他、梅川、玉浦川)▽木庄川他2河川(小豆島町他、池田大川、伝法川)―が対象。
 大規模地震など最大級のレベル2地震動と、「発生頻度は比較的高く、津波高は低いものの大きな被害をもたらす津波」のL1津波に先行する地震動に対し、河川堤防の安全度を明確にし耐震性性能照査と結果をまとめて、地震津波対策区間を抽出。併せて同区間の地震津波対策工法の選定を行う。
 耐震性能照査結果と抽出した対策区間では今後、詳細設計に入り、18年度以降の対策工事に備える。
 県は南海トラフを震源とする巨大地震に備え、海岸堤防・河川堤防の整備について、2015年3月に「香川県地震・津波対策海岸堤防等整備計画」をまとめた。10年間を整備目標とするT期(15年度〜24年度)と、おおむね10〜30年を目標とするU・V期に分けて海岸堤防と河川堤防を計画的に整備する。このうち、地震直後に堤防などが沈下し甚大な被害が想定される特に優先度の高い箇所をT期(前期)とし5年間で整備する。
 現在、一の谷川(観音寺市)と詰田川(高松市)で液状化対策として矢板工法による堤防整備を進めている他、御坊川と春日川(高松市)で着手済み。T期対象の河川で耐震性能照査を展開中。

提供:建通新聞社