ヤマサハウス梶i佐々木典明社長)は、大工技能者を育成する新会社「(合)絆工房ヤマサ」を設立した。若い担い手を社員として受け入れ、同社の専属大工の下で技能を磨く。2018年4月には第1期生を受け入れる準備を進めている。代表は佐々木社長が務める。
同社では、住宅新築の減少基調を上回るペースで技能者が減少することが予測される中、高齢化に伴う若年層の入職促進は急務。施工体制の改善が求められていた。
新会社は、職業訓練を受ける大工技能者が社員となる会社。現在のところ、基本的な技能を学んだ宮之城高等技術専門校の卒業生を受け入れ、毎年5人程度を計画。会社組織に入職するため、技能の向上だけでなく、しっかりした志や考え方、行動ができる人間性を持った技能者に育てる。一方で入職者は、月給が支払われるなど、安定した収入が期待できる。将来的には、工業高校生の採用なども視野に入れていく。
同社住宅本部生産・工事企画の西崎宏志部長は「ベテラン大工からは、思いや強さなど魅力をしっかり伝えてもらい、若い担い手はそれを受け止めながら、新しい家づくりに取り組んでもらえるように、年齢に応じた役割を果たせる仕組みを作っていきたい」と話した。