鹿児島市は、2016年9月に県から県養護学校跡地について買い受け要望等の照会があったことを明らかにした。市は検討に入った。一部に吉野交番の移転新築計画もあり、県警察本部は17年度中に整備する予定。その他の活用方針は示されていない。21日、開かれた市議会定例会個人質疑で大園竜也議員(日本共産党)の質問に鉾之原誠企画財政局長や水元修一建設局長が答えた。
場所は、吉野町の県道鹿児島吉田線の鹿児島銀行吉野支店近くの敷地面積1万7462uで、吉野第二地区土地区画整理事業施行予定区域内。これまで、2回協議が行われ、県、県警察本部、市の関係職員が参加し、県の跡地活用方策や地域住民からの要望への対応などの意見交換を行った。
地域住民からの要望は、文化施設を含む多目的ホール建設やウオーキングスペースなどの暫定活用等が挙がっている。また、吉野交番の移転が計画されたため、所管を県警察本部に移管。交番の面積等は、基本設計中で未定としている。
同土地区画整理施行予定区域内の建築は、都市計画法に基づく一定の制限があるものの、許可申請をすれば建築が可能。用途地域は、敷地の大部分が第一種低層住居専用地域であり、建築基準法で建築可能な公共施設は大学や専門学校を除く学校・図書館などとなる。また、建築時期が土地区画整理事業の事業計画決定後となる場合、土地区画整理法による許可申請が必要。土地の減歩や仮換地は、原則、他の宅地と同様に取り扱うことなる。