建通新聞社(神奈川)
2017/06/22
【神奈川】大黒客船受入施設は大型テント3000u 横浜市
横浜市港湾局は大黒ふ頭(鶴見区)に整備する客船受け入れ施設について、大型のテント構造でおよそ3000平方bの床面積を確保する方針を固めた。また、普段は完成自動車の輸出に使う周囲の荷さばき地を、客船の寄港時にリムジンバスなどが止まる駐車場として利用できるようにする。2017〜18年度の2カ年で工事を進め、19年4月に横浜発着クルーズを実施する客船「クイーン・エリザベス」を受け入れる。
6月20日付で国土交通省の「国際クルーズ旅客受入機能高度化事業」(17年度第1回募集)に採択された。17年度の事業費4億6250万円のうち、3分の1に当たる1億5416万4000円を補助してもらう。18年度の事業費も改めて同事業の採択を受けて補助を得たい考え。
横浜ベイブリッジを通過できない大型客船のCIQ(入国審査・税関・検疫)機能を大黒ふ頭内に用意して、乗船客の利便性を高めるために整備する。現・鉄鋼上屋の近傍が整備場所で、約3000人の乗船客に対応。将来的に本牧ふ頭(中区)で大型客船向けのCIQ機能を確保するまでの暫定施設とする。
ニュージェック(神奈川事務所、横浜市中区)が実施設計を担当。工事は17年度と18年度に年度単位で分割発注する予定だ。
また、国交省関東地方整備局が前面のP3・P4バースなどを改良(P4バースなどを17〜18年度、P3バースを19〜20年度に施工)し、乗客定員が5000人を超える22万d級客船も停泊可能な岸壁にする。
【新港地区の搭乗橋導入も検討】
国交省の「国際クルーズ旅客受入機能高度化事業」(17年度第1回募集)では、市が民活で客船ターミナルを整備する新港地区(中区)の「ボーディングブリッジ」(搭乗橋)も同時に採択された。17年度に事業費5000万円(うち補助1666万6000円)をかけて導入を検討する。客船ターミナルの事業予定者については9月に決める予定でいる。
提供:建通新聞社