世田谷区は、旧花見堂小学校の既存校舎を取り壊した跡地に整備する複合施設の基本構想案をまとめた。代田南児童館・地区会館の機能を移転・集約するとともに、障害児通所施設などを併設した地域コミュニティー拠点施設として整備する他、広場も設ける。2017年度に基本設計をまとめ、18年度の実施設計につなげる。19〜20年度に建設工事を進め、21年度の供用を目指す。設計委託費や建設・解体工事費などを含む施設整備費を約20億円と見積もった。
旧花見堂小の所在地は代田1ノ13ノ9。面積5655平方bの敷地に、1957年に完成した鉄筋コンクリート造3階建て延べ2310平方bの既存校舎と鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て延べ1312平方bの体育館棟などがある。
施設配置は、敷地西側と北側に建物を配置することとし、東側に広場のスペースを確保した。規模を延べ床面積約2900平方bと想定。1階は遊戯室、相談室、乳幼児室など児童館機能や地区会館の調理機能付集会室を設置。共用スペースや障害児通所施設も併設する。2階には児童館のダンス室、工作室、音楽室、図書室などの諸室を配置する他、地区会館の集会室機能を設ける。併せて、敷地内には防火水槽(100立方b)や防災倉庫やマンホールトイレなども備える。
なお、旧花見堂小の施設は17〜18年度の2年間は代沢小学校(代沢5ノ1ノ10)の改築時の仮移転先として使用し、代沢小の移転完了後の19年度から工事に着手する。
また、代田南児童館・地区会館(代田1ノ21ノ11、敷地面積約1170平方b)の移転後の跡地は民間活力を導入して特別養護老人ホームなどの介護サービス施設の整備用地とする方針だ。
基本構想案の策定支援業務と設計は松田平田設計(港区)が担当。
提供:建通新聞社