北海道建設新聞社
2017/06/21
【北海道】ホクレンの17年度設備投資は4割増90億円−老朽機械更新などで
ホクレンは20日の通常総会で、90億3300万円を充てる2017年度設備投資計画を承認した。約57億円を投じる中斜里、清水製糖工場の改善など大型事業を盛り込み、16年度計画と比べると38.2%の大幅増となった。
部門別で見ると、てん菜本部は、中斜里と清水の製糖工場の改善など合わせて57億2600万円を計上。コスト低減を目的に老朽化した機械設備の更新などを実施するもので、このうち中斜里製糖工場には約50億円を措置する。
米穀本部は、能力増強を図るパールライス工場の整備費4億9600万円を含め、5億400万円を確保。資材本部は12億9700万円で、石油広域流通施設やホクレン給油所、機械センターなどの整備を推進する。
酪農畜産本部は鶏卵流通センターや家畜市場、滝川スワイン・ステーションの整備に1億7300万円、農産本部は穀物調製センター、山梨馬鈴しょサラダ工場、滝川種苗生産センターなどの整備に4億1900万円をそれぞれ計上した。
このほか、ドローンや自動走行車といったICTを活用したスマート農業の推進、シンガポールを拠点とするアジア圏への農畜産物の輸出拡大などに取り組むことを決めた。