出水市は19日、高尾野と野田の両支所庁舎建設基本構想(案)を発表した。2庁舎を合わせた概算事業費は約12億1600万円を想定。パブリックコメントで7月18日まで意見を求め、順調に進めば9月までに基本構想を決定し、2017年内に解体や外構などを含めた設計関係に移る。その後、18年度は設計を進めるとともに、一部解体なども着手し、本体着工は19年度前半になる見通しだ。
庁舎は、高尾野が建設後63年、野田が同51年をそれぞれ経過し、老朽化が進んでいる。また、支所周辺の公共施設を集約し、複合化を踏まえた建設検討委員会を設けて協議を進めていた。
高尾野庁舎は、支所機能のほか、老人福祉センターや健康管理センター、公民館、図書館の各機能を併せ持つもので、ロビーなどを含め延べ面積は約1360〜1570uを想定。概算事業費は、基本・実施設計が6195万6000円、既存庁舎解体など1億1646万7000円、本体建築5億400万円の計6億8242万3000円を見込んでいる。
一方、野田庁舎は支所機能をはじめ、老人福祉センター、保健センター、健康増進センターなどを一体的に整備するもので、延べ面積は1010u〜1210u。概算事業費は、基本・実施設計が5007万7000円、既存庁舎解体など8759万4000円、本体建築3億9600万円の計5億3367万1000円を見込む。
基本構想(案)時点での整備スケジュールは、2庁舎同時進行で示されており、基本構想を9月までに取りまとめたあと、設計の準備に移り、基本・実施設計に12月から19年2月までの期間を充てる。引き続き、工事関係の発注準備などに移り、19年7月に着工し、20年5月の完了を見込んでいる。
既存施設の解体などは、施設内容にもよるが、早ければ18年12月にも着手する。高尾野支所が、庁舎(RC造2階建3048.31u)のほか、老人福祉センター(RC造平屋建て531u)、公民館(RC造2階建568.92u)、図書館(同660u)が対象。野田支所は、庁舎(RC造2階建2532.15u)や老人福祉センター(同560.24u)、健康増進センター(W造平屋建て529.92u)が予定されている。