現葬斎公園敷地の南側山林で2019年度造成工事 杵藤地区広域市町村圏組合が基本計画作成 杵藤地区広域市町村圏組合は、新葬斎公園(火葬施設)整備の基本計画を作成した。整備予定地は現在の葬斎公園(武雄市北方町)の南側で、山林を造成して敷地を拡張する。施設規模は鉄筋コンクリート造2階建て・延床面積2176平方bを想定しており、2020年度から本体建設工事に着手し、22年度の稼働を目指す。同整備の概算事業費は14億9624万円(税込み)を見込んでいる。
現在の葬斎公園は建設から42年が経過しており、施設の老朽化や火葬炉の旧式化、将来の火葬需要への対応など多くの課題を抱えている。このため、同組合では新たな葬斎公園の整備に向け、16年度に基本計画を作成した。
同計画によると、建設予定地は現葬斎公園敷地の南側山林で、約1万1800平方bを造成して新施設を建設する予定。施設規模は鉄筋コンクリート造2階建て・延床面積2176平方bを想定し、火葬棟と待合棟を整備する。火葬棟にはエントランスや炉前ホール、炉室(火葬炉設備5基)、機械室などを設置し、待合棟には待合室や待合ロビーなどを設ける。
事業スケジュールは17年度に建設地の測量および地質調査、18年度に基本設計・実施設計、用地買収を行い、19年度から建設地の造成工事に入る。施設本体工事などを20―21年度の2カ年で施工し、22年度から稼働を開始する。また、同年度に現在の葬斎公園の解体や駐車場整備を行う予定。
概算事業費については建築工事費が約10億8800万円(税抜き)、火葬炉設備費(5基)が約2億5000万円(同)、外構工事費が約2222万円(同)となり、敷地造成や植栽にかかる費用は含んでいない。
同組合では17年度当初予算に建設予定地の測量業務委託料540万円を計上している。