岡崎市は、PFI事業として進める「龍北総合運動場整備事業」(仮称)の募集要項を公表した。愛知県から移管することで基本合意している旧愛知県岡崎総合運動場を再整備、維持管理・運営するもので、公募型プロポーザルにより選定する。6月20日に事業説明会を開き、8月22〜25日で参加表明や参加資格審査申請書などを受け付ける。12月上旬に優先交渉権者を決定、18年3月の市議会定例会の承認を経て本契約を締結する。
事業方式は同市所有の下、事業者が設計、改修、維持管理および運営するRO方式を採用。このうち、第3種陸上競技場への新設スタンドは事業者が設計、建設した後、同市に所有権を移転して維持管理および運営するBTO方式を採用する。事業期間は35年3月31日までの17年間、市の支払い上限額は48億0300万円(税別)。
参加者は、複数企業で構成するグループで、代表企業により手続きを行う。構成員は、設計担当企業をはじめ建築、土木のそれぞれの工事担当企業および監理担当企業の他、維持管理企業、運営企業―など。各企業の主な資格要件は、市内業者が岡崎市総合評定値、市外業者が経審総合評定値でいずれも、建築企業が1100点以上(複数の場合の構成員900点以上)、土木企業が1200点以上(同1000点以上)―など。
整備計画によると、陸上競技場を中心に、野球、蹴球、テニスなど各ゾーンが取り囲む9ゾーンを設定。陸上競技場は全天候型トラックとともにサッカーJFL公式戦開催を目指す全日本陸上競技連盟公認第3種陸上競技場として整備する。この他、既存施設の野球場(1面)やテニスコート(8面)、蹴球場(サッカー・ラグビー兼用1面)やアーチェリー場(最大90b・20射座)などを改修する。
参加表明・参加資格審査申請書提出後は、9月8日に審査結果を通知、同15日に概要提案書の提出を締め切り、11月27〜28日に提案に関するヒアリングを行う。また、優先交渉権者決定後は、18年1月の基本協定、1月下旬〜2月上旬の仮契約を経て、3月市議会の承認案件とする見込み。各施設の工事は18〜20年度の見通しで、20年7月4日に完成式典を行う予定。
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建通新聞社