建通新聞社(神奈川)
2017/06/16
【神奈川】横須賀市 長井漁港の次期計画を検討
横須賀市は、2018年度から実施する予定の「長井漁港水産流通基盤整備事業」の事業申請に向けて、基本計画資料作成業務を三洋コンサルタント(東京都中央区)に444万円で委託した。履行期限は18年3月15日。長井漁港の泊地の静穏度を踏まえた防波堤など外郭施設の配置検討を行い、計画工種を決定し、概算工事費を算出する。詳細設計は、新たな計画を策定後に実施する。
長井漁港は、市西部に位置する第2種漁港。井尻地区、本港地区、新宿、地区、漆山地区、荒井地区の5地区で構成。定置網漁業や釣り漁業、採藻業など多種にわたる漁業が営まれている。また、三浦半島・相模湾東部圏域の水産物流通拠点として定位置付けられており、災害時の水産物流通機能を確保する拠点漁港としての役割が期待されている。
同漁港では、1958年に第2次漁港整備計画に着手して以来、順次整備を進めてきたが、現在も荒天時の越波などによる泊地内の静穏度悪化や船揚場の沈下などが発生していることから、外郭施設や係留施設の改良などが必要となっている。今回、委託した業務では、漆山地区の波除堤、荒井地区の防波堤について配置や天端高、安定計算などの概略検討を行い、費用対効果分析を実施する。
提供:建通新聞社