建設新聞社
2017/06/16
【東北・福島】298億で鴻池JVが落札、特定廃棄物のセメント固型化
環境省福島環境再生事務所は15日、WTO・総合評価落札方式適用の「平成29年度から平成32年度までの特定廃棄物セメント固型化処理業務」を開札し、298億円で鴻池組・前田建設工業・西武建設・株木建設JVが落札した。
落札者の評価値は116・169。入札にはこのほか、三菱マテリアル・清水建設JV(入札額285億8474万5000円、評価値69・274)が参加した。
福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質による汚染廃棄物のうち、中間貯蔵施設への搬入対象外となる10万ベクレル/`c以下の廃棄物は、富岡町にあった民間管理型処分場(旧フクシマエコテッククリーンセンター)を政府が買い取り、環境省事業として同施設への埋め立て処理を行う。
今回の業務は、エコテッククリーンセンターへの搬入に当たり、放射性セシウム溶出量が多いと想定される焼却・溶融飛灰、主灰の混合灰等について、セメント固型化処理を施すもの。内容は、測量・設計等の調査から搬入・処理等施設の建設、運営、解体撤去までの業務全般で、業務期間は2024年11月29日までとする。
処理対象物の見込み量は飛灰と混合灰合計で約8万3000d。施設計画地は、福島第2原子力発電所にほど近く、県道391号広野小高線沿いに当たる楢葉町波倉地区。このうち約1万5500平方bの敷地に搬入・処理・保管搬出用の施設を設置するとともに、南側の約7000平方bにも保管搬出用の施設を設ける。
提供:建設新聞社