北海道建設新聞社
2017/06/16
【北海道】NHK札幌放送会館移転新築は大林らJVが115億円で落札
日本放送協会(NHK)は15日、新札幌放送会館建設の制限付き一般競争入札を行い、大林組・岩田地崎建設・田中組特定共同体が115億7000万円(税抜き)で落札した。
1959年完成の現会館(札幌市中央区大通西1丁目1)は、全国の放送会館の中で最も老朽化が進んでいる。このため、ヤマダ電機の店舗に隣接する札幌市中央区北1条西9丁目1の5の敷地に移転新築する。
新たな会館は、本館がSRC一部S造、6階塔屋2階、延べ2万4335m²、別館がS造、2階、延べ3220m²の規模。放送機能とオフィス機能を持たせた施設で、本館は免震構造、別館は耐震構造とする。
設計は日建設計が担当。8月ごろの着工、2020年1月の完成を予定している。
周辺では、北海道テレビ放送(HTB)が18年3月完成予定の再開発ビル「さっぽろ創世スクエア」に移転するほか、北海道放送(HBC)が敷地内での本社建て替えを計画。今後は71年建設の札幌テレビ放送(STV)本社、84年建設の北海道文化放送(UHB)本社など、各放送局の動向も注視される。
21年度に市有地化される現NHK札幌放送会館の敷地について、秋元克広札幌市長は「本庁舎移転建て替えの候補地にする」と言及しており、跡地利用にも注目が集まる。