西之表市は、防災情報システム基本計画を策定した。順調に進めば2017年度内にも実施設計を委託し、18・19年度の2カ年で整備を行い、20年度の運用開始を目指す。概算事業費は約7億7600万円を見込む。
システム構成は、市役所内に主配信局1局を設け、送信局1局、屋外拡声子局90局、戸別受信機8000台、副配信局1局、モバイル端末局92局−など。整備費用として、工事費に約7億3800万円、委託料に約3800万円の合計で約7億3826万円を見込んでいる。
スケジュールは、実施設計を今年7月以降にも委託し、17年度内をめどに終わらせる。引き続き、一般競争入札の導入も視野に18年5月に工事の公告を行ったあと、同年6月議会での請負業者の承認を目指す。
同市では、同システムの再整備に向けた検討会を16年に立ち上げ、現状や課題などの協議を進めてきた。17年に入り、先進地視察や基本計画案の検討などを行っていた。
同市が採用するCタイプは280MHz帯同報系(ポケベル方式)システムで、発信する電波(デジタル波)が強く、電波の到達性に優れ、戸別端末が持ち運びができるなど自由度も高い。また、整備費用も比較的安価な点などを評価して決定された。