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　埼玉県電業協会(岡村一巳会長）は８日、サンコーテクノ�鰍ﾌ協力を得て、あと施工アンカー講習会を建産連研修センターで行った。講師は同社ファスニング営業本部の井上節夫氏。大久保英木氏と本舘彰文氏の２人がアシスタントを務めた。人々が日常の生活で、繰り返し使用する社会資本の安全を守る技術の習得へ、部品のタイプ別に正しい施工方法を学んだ。
　開始にあたり、大久保氏があいさつ。「ことしで５回目の開催となります。仕事の品質の確保・向上を狙った講習会となっております。普段の仕事と見比べていただき、もし間違いや認識違いなど気付いた点があれば、きょうから正していただきたいと思います。正確な施工を実践していただければ、アンカー自体は十分な強度を有するものです。注意していただき、アンカーに対する見方を改めていただければ」と、日ごろの作業工程を再確認する必要性を述べた。
　この日は梅雨入りした影響による天候不良で、まずは実技として施工デモから始めた。
　場所を駐車場に移し、施工デモでオールアンカー、グリップアンカー、トルコンアンカーなどを実際に取り付け、試験機を用いて強度を確認した。
　座学では、あと施工アンカーの使用例や分類、また金属拡張アンカーと接着アンカーについて、施工時の要点・注意事項などが説明され、下孔の切粉が残らないように、清掃を行うことの重要性が繰り返し伝えられた。
　過去の講習で問い合わせが多かった、接着系の標準外施工についても解説。性能に関する事項では、強度算定の考え方の許容荷重について、長期、短期、最大の数値の解釈を確かめた。
　なお、施工デモ、座学を終え、同社からファスニング講習会修了証が受講者に手渡された。