トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/06/06

【埼玉】埼玉県建設発生土リサイクル協会が通常総会開催

 埼玉県建設発生土リサイクル協会(戸康之理事長)は1日、ラフレさいたまで第11期通常総会を開き、2017年度の事業計画案や役員改選など全議案を承認した。本年度は、さいたま市のごみ処理施設・桜環境センターから発生する溶融スラグを混入した『溶融スラグ入り改良土』の販売や、浚渫土など含水比の高い土への対応など、新たな技術を活用した材料の提供に挑戦していくとともに、より一層の改良土の品質向上を目指す方針。
 冒頭、戸理事長はあいさつで、「ことしは来賓として、さいたま市から中島圭一建設局長さまにご出席いただいております。中島さまには我々の改良土につきまして、市のごみ処理施設である桜環境センターから出るスラグを有効に利用したらどうかというご提案をいただき、今ご指導を受けております。昔からスラグに対する関心をお持ちで、ご研究をされていたとお聞きしております。大変ご理解をいただき、誠にありがとうございます。おかげさまで何とか形になり、これから少しずつスラグの有効利用を図っていけるのではないかと思っています。前年度の皆さまのご努力により、本年は少しずつ経営も安定してきているように思われます。引き続き、皆さまの努力を期待して、安定した協会運営ができることを祈り、今後とも頑張っていければと思っております」と、一年の活動に希望を込めた。
 また、来賓に招かれていた市の中島建設局長は、清水勇人市長の祝辞を代読した。
 議事では16年度事業報告・決算報告、17年度事業計画案・活動予算案、役員改選について審議し、全議案を原案どおり、全会一致で可決・承認。
 このうち改選では、監事の北田孝光氏の退任に伴い、後任に日下銹二氏が就任した。
 総会終了後は懇親会を開催。相談役の星野博之氏があいさつに立ち、「着々と皆さまが努力を続け、この協会を盛り上げようとしているのだと思い、ありがたく思っています。今一番問題になっているのが担い手不足ですが、県民の安心安全を守るため、その社会的責任を果たすためにも、働く人がいなくては困るわけです。安定した仕事量と適正な仕事量。大事なことはこの2つです。ここ数年、発注者も受注者も同じ方向を向き、一生懸命、建設業を魅力ある産業にしようと取り組んでいます。状況は少しずつ良くなるのではないかと思っています」と、今後の協会運営に期待を寄せた。
 その後は、彩の国サービス鰍フ関根隆俊取締役会長が祝辞を述べた。また協会顧問の小池久氏が紹介され、小沢正康副理事長の発声で乾杯。祝宴に入り、和やかに親睦を深めた。