建通新聞社(神奈川)
2017/06/15
【神奈川】平塚市 龍城ケ丘プール跡地で公園用PFI
平塚市は、龍城ケ丘プール跡地周辺などの再整備の手法として、民間事業者の提案による公園運営制度であるParkPFIを導入する考えを示した。市議会定例会で佐藤貴子、鈴木晴男両議員の総括質問への答弁で分かった。市は同制度の活用に向け、市都市公園条例の改正作業に入る意向。
市がまとめた平塚海岸の魅力アップチャレンジでは、保安林がなく唯一相模湾を眺めることができる龍城ケ丘跡地の方向性を、「国道134号の利用者などが立ち寄り、海の眺望やカフェを楽しむ場づくりや、津波避難機能を持った安心・安全のスポット、ビーチパークとの一体感の創出」と設定。
具体案として国道との段差約2bを解消する造成に向けた安全対策研究、駐車場・トイレ整備の検討、津波避難機能と情報発信機能を備えた建物の検討、ビーチパークをつなぐボードウォーク整備の検討を示していた。
市は同制度活用のメリットとして、民間事業者が主体となる収益施設の設置期間が10年から20年に伸びることで収益性が高まることや、公園全体の建ぺい率2%に10%上乗せできること、民間事業者が周辺広場と園路などの公共部分を一体化して整備できることでコスト縮減が図れることを挙げる。
提供:建通新聞社