秋田市道路建設課は、市道川尻新屋線の新川橋架け替えで、早ければ来月中にも下部工工事を公告する方針で準備を進めている。下部工4基(橋台2基、橋脚2基)を整備するもので、JV案件として入札し、9月議会での契約承認を目指す。新橋は橋長110.3m規模で、総事業費は約29億円、供用開始は平成32年度を予定している。最終33年度は旧橋を撤去する。
新川橋は秋田運河に架かる橋梁で、新屋地区と市中心部をつなぐ重要路線(川尻新屋線)。昭和38年に架設され、供用から50年以上を経過して鋼桁の腐食による劣化が進行しているほか、耐震性も低い。
第2次緊急輸送道路にも指定されており、落橋などの事態を避けるため、市は架け替え事業を立案した。総事業費は約29億円で、27から33年度までの7カ年事業として推進している。
新橋は橋長110.3m、幅員16m(車道W9m、歩道W3.5m×両側)で、3径間となる予定。現橋の下流側に新橋を架設するため、工事中の通行止めは行わない。
今年度は橋台2基、橋脚2基を施工するため、早ければ来月中にも工事を公告。JV案件となる予定で、今後は参加要件の詳細などを詰める。工事契約は9月議会での承認となる見通しで、10月の着工を目指す。下部工工事では9億円の2カ年継続費(29年度4億円、30年度5億円)を設定している。
31年度と32年度の2カ年は、桁などの上部工製作・架設や取り付け道路の工事を実施するため、改めて2カ年継続費を設定。32年度中の供用開始を目指す。
最終年度となる33年度は現橋を撤去。現橋は昭和38年に架設された橋長97.85m、トラス部の幅員が14.58mの規模で、下部工はA1橋台がパイルベント式、A2橋台が逆T式(直接基礎)、P1橋脚がパイルベント式で、上部工は単純鋼トラス (下路式)と単純鋼鈑桁となっている。
道路・橋梁詳細設計は協和コンサルタンツ、測量・道路設計は新日本技研、地質調査は加賀伊ボーリング、建物等調査積算はソルコンで実施した。
提供:秋田建設工業新聞社