建通新聞社
2017/06/14
【大阪】大阪モノレール 堺までの延伸を要望
堺市、八尾市、松原市の3市は、大阪モノレール計画の堺方面への延伸を大阪府に要望した。要望部分は、府が事業着手した門真市駅〜(仮称)瓜生堂駅間から南下し、南海本線堺駅に至る延長約22`。総事業費は約2000億円を見込む。
ルートは、瓜生堂駅から大阪中央環状線上を南下し、美原北インターチェンジを西進、三国ケ丘駅を通って南海本線堺駅に結着する。新設駅数などは未定だが、既設鉄道路線との結束部分は7カ所になる見込み。
3市は今後、2019年度ごろに開催が見込まれる近畿地方交通審議会で、「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」に位置付けられることを目指し、府と連携しながら詳細を詰めていく考えだ。
今回の要望区間の以北部分については、府が延伸事業を進めている。事業延長は、門真市駅〜近鉄奈良線(東大阪市瓜生堂付近)との接続部の延長約9`。途中、▽地下鉄長堀鶴見緑地線の門真南駅付近▽JR学研都市線の鴻池新田駅付近▽近鉄けいはんな線の荒本駅付近▽東大阪市瓜生堂の近鉄奈良線付近―の4カ所に新駅を設置する予定だ。瓜生堂には車庫を設ける。
今後のスケジュールは、17年度に基本設計や路線測量を完了し、18年度に都市計画決定、軌道法特許取得。19年度に都市計画事業認可と工事施行認可を受けた上で、用地買収と工事に着手、29年の開業を目指している。