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建通新聞社(中部)
2017/06/13

【愛知】西三河農林水産事務所 菱池排水機場更新に向け仮設工 

 愛知県西三河農林水産事務所は、菱池排水機場更新計画に伴い、2017年度事業で仮設道路工を予定している。設計を若鈴コンサルタンツ(名古屋市西区)に委託、現況を踏まえ詳細を詰める。工事は「たん水防除事業菱池地区その1工事」として、第2四半期の発注を目指す。
 仮設道路工は、幸田町菱池地内で計画している菱池排水機場更新事業の準備工として、工事用進入路を整備する。工事用進入路は、既設農道を利用する予定だが、同地内で前田川を横断する際、既設橋梁(無名橋)が小規模なため架け替える。
 架け替えには、組み立て式の多分割ボックスカルバートを採用する方針。内径8・5b×4・5bのボックスカルバート5基により、延長9・5b、幅員5bを整備する計画だ。
 菱池排水機場は、農業用排水を目的に1979年、広田川右岸に設置した。施設の老朽化により設置当時の排水能力毎秒2立方bが同0・64立方bまで低下する一方、地区内の開発などにより流出量は増加。このため、排水能力不足から流域内のたん水被害が懸念されている。更新後の新排水機場は毎秒2・5立方bの排水能力を見込む。これによりたん水被害の防止、軽減から農業経営の安定を図る。
 同事務所では現在、河川協議により施工計画や仮設計画などについて検証、検討を進めている。仮設進入路の完了など順調にいけば、18年度事業で本体工への着手が見込まれる。

提供:建通新聞社