北千葉道路西側区間の整備手法などについて話し合う県道路協議会(委員長=野田勝・県県土整備部長)の2017年度第1回目が9日に県庁南庁舎で開催され、整備手法や都市計画手続きなどについて協議した。整備手法では、市川〜国道16号間を直轄事業と有料事業の合併施行とすることを確認。都市計画変更等の手続きでは、国の協力を得て、県が都市計画変更及び環境アセス手続きに着手することを確認した。県は年度内に都市計画変更及び環境アセス手続きに着手したい考えを示した。
同協議会では、@整備手法A都市計画変更等手続きB専用部(有料道路)と一般部の連結位置C地元への情報発信D国道464号の直轄編入――などについて協議。整備手法では、市川〜国道16号間の自動車専用道路について直轄事業と有料事業の合併施行の計画とすることで合意した。今後、構造や連結位置等を詳細に検討するうえで、外環道との連続性を考慮し、東日本高速道路へ協力を依頼することを確認。合併施行については、今月2日に森田健作知事らが石井啓一国交相を訪問し要望。石井国交相から合併施行方式で実施する方針が示され、同協議会に諮った。
都市計画変更等の手続きについては、市川〜国道16号間について、都市計画変更及び環境アセス手続きに県が着手することを確認。同区間は国が15年度から直轄調査(ルート・構造等の検討)を実施していることから、県の手続きが進められるよう国へ協力を依頼することを併せて確認した。
一方、専用部(有料道路)の連結については、広域的ネットワークの視点から、首都圏の各都市を結ぶ主要幹線道路の外環道と国道16号にアクセスする連結路が必要とし、その他の連結位置については、地域計画や土地利用状況、都市計画道路の整備計画及び連結位置の間隔等の視点から引き続き検討することとした。また連結路は、外環道や湾岸道路と同様に併設する一般部にハーフランプを設置し、安全で円滑な交通の流れを確保するため、主要交差点の形状や専用部の料金所位置等の検討にあわせ、交差道路からの必要な距離を十分確保し設置することを検討する。
同協議会は昨年12月に北千葉道路の整備手法などについて検討するため、18年ぶりに開催された。昨年度の協議会では北千葉道路の整備手法について、@市川〜鎌ケ谷間約9qは高架構造を基本とし、(仮称)北千葉JCTから約2qの区間は外環道との連続性等を踏まえ掘割構造とすることA鎌ケ谷〜国道16号間も一般部と専用部の一体構造とする(専用部の導入)B市川〜国道16号間は有料事業を活用した自動車専用道路して整備すること――などを確認した。