京都府は、宇治市の府立山城総合運動公園(太陽が丘)に計画のアイススケート場「京都アイスアリーナ(仮称)」の用地造成工事に着手する。
山城北土木事務所は、道路設計(市道との進入部(交差部)及び宅内道路の設計)や敷地造成設計(約3f)、排水設計(0・46q)、給水管設計(0・07q)、下水管設計(0・07q)等を行う業務を4月に入札でサンスイコンサルタント(京都市下京区)に決め、9月30日までの工期で進めている。
府は6月補正予算案に京都アイスアリーナ(仮称)整備費に1億1500万円を計上するとともに、債務負担で1億9600万円(期間は29〜30年度)を設定した。用地造成工事は29・30年度の2ヵ年で進める計画。
京都アイスアリーナを巡っては、京都府、一般社団法人京都スケート(向日市)、潟pティネレジャー(東京都豊島区)の3者が今年2月に同アリーナの整備・運営に関する協定書に調印した。
府が太陽が丘の宇治側ゲート向かい北東の計画地(宇治市広野町)を造成し、京都スケートに土地を貸し、施設建設はパティネレジャーが担う。パティネレジャーが建てた建物を京都スケートに譲渡した上で、京都スケートが建物をパティネレジャーに貸与し、パティネレジャーが管理運営も担う。
同アリーナはメインリンクとサブリンクを要し、観客席を設けず練習に特化した施設。建築面積は約4800u(約60m×約80m)、消防用通路含め約6300u(約70m×約90m)。メインリンクは30m×60m、サブリンクは46m×16mを想定。駐車場は約90台(約2700u)を想定する。
2月の協定書の調印式後の会見で、山田啓二京都府知事は「造成工事はできれば30年の冬、遅くとも31年春には間に合わせたい」、パティネレジャーの佐藤洋二代表取締役社長は「建設費9億円とリース料などで11億円の投資となる予定で、設計を進める。年間約9万人の利用を見込む」と抱負を述べていた。